最近と言うより、ここ一年程だが仕事を辞める事ばかりを考えてしまってる。

先日、時間潰しに本屋に入ると分かりやすい場所にこの本が置かれていた為、思わず手に取ってしまった。
そして購入し、空いてる時間で読んでいるとすぐに読んでしまえた。

内容的には、
『我慢をするのは命を削るだけの無駄な行為である』
『我慢しない方が何かと上手くいく』
そんな事が仕事や恋愛等のシチュエーション別に書かれている。

仕事を辞めたい人間からすれば、8割以上が共感できるだろう。って事で80点。


しかし、俺は敢えてメスをいれたいと思う。
まず第一に

・著者は職場でNo. 1になろうと思えばなれるタイプの人間である(どっかのWebにて著者に関するインタビュー記事に記載されている)
→  つまり仕事を辞めても独立する等、どうにでもできる。

では、凡夫はどうだろうか?
辞めた後うまくやっていけんの?
我慢からは解放されてもそれは束の間の喜びであり、人によっては困窮した更に辛い生活になるだろう。
もちろんそれでもいいって人もいるだろうが。

そして
・この本には『辞めた後やりたい事をすればいい』と記載されているが、 「やりたい事ができない場合はどうするのか?」 という肝心な事が記載されていない。
上にも書いたが、誰もが著者のようなスーパーマンではない。そこのところをどうすればよいかが書かれていれば、90点以上の評価はできたと思う。


こういう自己啓発本が好きになれない理由の一つが、大抵著者がスーパーマンであり自分の物差しで物事を捉えているからだ。
自己啓発を必要としてるのは何も意識高い系の人だけではない。

もし俺が現状から脱却して、その後普通の人より成功できたと感じたら、ダメ人間向けの本でも出してみようかな。


俺の『仕事をやめる』実行可能期限切れまであと1年。先の事を恐れない勇気が欲しい。